燕署は、納税代行業者をかたる男らにキャッシュカードと預金通帳を渡して数百万円の被害を受けた燕市内に住む90歳代の女性から3月31日、被害届けを受け、捜査している。
女性はひとり暮らしで3月22日、自宅に来た納税支払代行会社を名乗る男から「あなた名義で土地を買っていますが、税金が未納になっています。3月31日までに税金を納めてください。税金を納めないと土地建物が差し押さえられますよ」などと告げられた。
3月28日に今度は男が2人で自宅に来て、納税代行名目で女性はキャッシュカードと預金通帳を手渡し、暗証番号も教えた。
その後、女性の取り引きを不審に思った市内の金融機関が女性に確認したところ、だまされていたことがわかり、燕署に届け出た。女性の講座からは複数回に渡って現金数百万円が引き出されていた。
同署では、国税局などが代行会社などに依頼して税金を徴収することはなく、こうした手口は典型的な詐欺であり、預貯金通帳を渡す前に税務署などに確認するよう注意を呼びかけている。なお、通信手段を使わずに直接、面接してだましているので、一般的な詐欺事件であり、特殊詐欺には該当しない。