三条市は3月30日、市役所で広報子ども記者終了式を開き、「広報さんじょう子ども版」創刊号を制作する任務を終えた子ども記者9人に仕事の対価として図書カードをプレゼントした。
「広報さんじょう子ども版」は、広報紙について「子どもでも楽しく読めるページがほしい」との子ども議会の提案を受けて制作された。2015年12月から16年3月31日までの任期で、取材や紙面製作にかかわる子ども記者を市内の小学4年生から6年生を対象に募集し、応募のあった9人を子ども記者に任命した。
消防出初式や三条ものづくり学校を取材したほか、4回の会議で編集会議や校正も行い、広報紙と同サイズのA4判サイズカラー4ページの創刊号・春号が完成。タイトルは手書きの「ミニミニSANJOちびっこニュース」で、4月1日号の広報さんじょうとともに、三条市の各世帯に配布された。
終了式には子ども記者9人のうち8人が出席。国定市長は、表紙のデザイン、写真の選び方やレイアウト、さらに1月10日の冷たい雨降りの中の消防出初式の取材、危険な場所に足を踏み入れそうなほど対象物に近寄った撮影を評価。「みんなが一生懸命、頑張って、取材して、編集し、形にしていくまでの、その意気込みの強さにわたしたちおとなの方が勉強させられました」とほめた。
先に一人ひとりに手渡した5千円の図書カードについて「ちゃんと仕事としてやり遂げてもらった以上、ちゃんとみなさんにお給料を出さなければいけないということで、ちゃんとした価値のあるお給料をお渡しさせてもらいました」と意味を説明した。
「みんなで一生懸命やってくれたその成果を、今度は自分の新たな一歩、知識に変えるべく新しい本とめぐりあって、勉強してもらって、次の人生に役立ててもらいたい」。さらに、三条市初の子ども記者であり、「チャレンジするのも大変だったと思うけれど、みんなの勇気と努力に、感謝をして話を終わりにしたいと思います」、「この半年間、皆さん本当にお疲れさまでした。これからもよろしくお願いいたします」と、おとな同様のあいさつだった。
任務を終えた子ども記者は、「(取材では)緊張してあまりしゃべれなかったけど、楽しかった」、「編集後記の会議には行けなかったけれど、みんなが頑張ってくれてすごいのができてよかった」、一眼レフカメラでの撮影に「初めて使ったけど難しかった」などと感想を話し、「広報三条子ども版」は「宝物です」。
子ども版は、3月と10月の年2回発行を決めており、平成28年度の子ども記者は、5月1日号の広報さんじょうで募集を案内する。