6日から15日までの「春の全国交通安全運動」の初日6日、三条署と三条市、三条市交通安全協会は三条パール金属スタジアム前で交通指導所を開設し、ドライバーに交通事故防止を呼びかけた。
国定勇人三条市長、桜井秀昭三条署長、加藤紋次郎三条市交通安全協会長をはじめ、市職員、三条署員、安全協会会員、合わせて48人が参加。午前9時から出発式を行い、サッカー場側のスタジアム入口からトリムの森入口近くの間に交通指導所を開設した。
スタジアム側の大崎・下田方面に向かう車線側に「全席シートベルト着用」、「思いやり運転」などが書かれた交通安全の黄色いのぼり旗を手にした安協会員が立ち、さらに反対車線には咲き始めたサクラの木の下で「交通安全運動実施中」、「シートベルト着用」のボードを手に並んで交通安全をアピールした。
スタジアム側の車線を通る車を止め、ドライバーに「今日から春の交通安全運動です」、「お気をつけて」と呼びかけながら運動のちらしと反射材シールを手渡した。
出発式のあいさつで桜井署長は、交通事故の現状について話し、件数は、全国、県内、三条署管内とも減ってきていると、参加者の日ごろの活動に感謝した。三条署管内の子どもの事故は、6件で前年の18件の3分の1に減少、高齢者の事故は100件ほどで数字的には20件ほど減ったが、全体から占める割合は高くなってきている。交通死亡事故の4件中3件が高齢者とした。
また、ことしに入って3カ月間は死亡事故はなく、事故件数も減っているが、3月に今井地内で自転車に乗った50歳代の男性が横断中に軽乗用車とぶつかって一時意識不明になる一歩間違えればといった大きな事故も発生していると話した。
桜井署長は、高齢者や子どもを交通事故から守ること、こういった事故が1件でもなくなるように呼びかけをお願いしたいと言い、「一人ひとりが、気をつけようという気持ちで行動していただければ交通事故は確実に減っていくと確信している」と協力を願った。
今年度の春の運動の基本は、「子どもと高齢者の交通事故防止」。全国重点は、自転車の安全利用の推進、後部座席を含めた全席のシートベルトとチャイルドシートの正しい着用の徹底、飲酒運転の根絶。また、運動期間中の4月10日は、「交通事故死ゼロを目指す日」として、ひとり一人が交通安全について考え、行動し、悲惨な交通事故をなくそうと呼びかけている。