6年目になった東京ヤクルトスワローズOB選手による燕市内の小学生を対象とした野球教室「つばめ野球教室」が10日午前、スポーツランド燕で開かれ、市内13チームから過去最多の193人が参加した。
講師は昭和50年前後のヤクルトで投手の屋台骨として活躍した同い年の安田猛さん(68)と松岡弘さん(68)をはじめ7人で、投手だった萩原多賀彦さん(40)以外は64歳以上の往年の名選手だ。
鈴木力市長はあいさつで、ヤクルトが昨年、優勝リーグした影響か、教室に昨年の167人より26人多い過去最多の193人が参加したことを喜んだ。ことしで第4回になる燕市を含むヤクルトにゆかりの4都市の代表チームによる少年野球大会が、ことしは宮崎県の西都市で開かれ、その燕市代表チームを決める予選大会が4月後半に開かれることを話し、「きょうはしっかり技術、基本を学んで予選会で優勝を目指してください」、さらに「君たちがいずれ甲子園、プロ野球の選手になれることを大きく期待する」とあいさつした。
OBを代表して井原慎一朗さん(64)は、巨人の選手の賭博事件にふれ、「自分勝手な行動をしてどんだけ人に迷惑をかけるか」と言い、「そういうことをしないために野球を通じていろんなことを学びましょう」と願った。
チームごとに記念写真を撮ってからウォーミングアップを行い、ポジションに関係なく大事な走塁の方法から学んだ。参加した子どもたちにとっては祖父にあたる世代のOB選手だが、体が大きく、子どもたちもなるほどと思わせるわかりやすくて理にかなった指導に目を輝かせて学んでいた。
2010年に燕市がヤクルトとコラボレーション事業を始めてからその象徴的な事業として毎年、野球教室が開かれている。