今年度の皮切りの「三条マルシェ〜ごった市@ホコテン」が10日、三条市の三条別院、本寺小路、昭栄通りと中心地を会場に開かれ、絶好の花見日和に1万6,000人が来場してにぎわった。
ことしで7年目となった三条市の青空市。三条別院の境内と通りは歩行者天国にして45店が出店した。昨年は三条別院のイベント「子ども御遠忌」にあわせて特別に4月の三条マルシェが開かれたが、ことしは暑さの厳しい8月を休み、それに代えての4月開催となった。
目玉は久しぶりの力士の参加。玉ノ井部屋の最高位幕下筆頭の宝龍山(ほうりゅうやま)と最高位三段目55枚目の東浪(あずまなみ)の2人。元玉ノ井部屋力士の佐藤聖幸さん(27)が東日本大震災で福島県南相馬市から三条市へ避難、移住して三条マルシェにかかわったのが縁で以前にも玉ノ井部屋の現役力士が来場している。
今回は「三条マルシェ春場所」の銘打ち、子どもたちと相撲をとったり、写真を撮ったりとサービスした。さらにサプライズであいさつに立った国定勇人市長と宝龍山が対戦。宝龍山が勝ったら国定市長に代わって市長に就くという政権をかけた戦いだ。
三条別院境内に白線を引いて作った土俵で、国定市長はスーツの上着を脱ぎ、はだしになって気合い十分。20秒近い大相撲の末、“国定の海”が寄り切って勝利し、観衆は大拍手。国定市長の音頭で万歳三唱して力士と一緒に来場した子どもたちに菓子を配った。
ことしの三条マルシェは、開催月の生まれの人に本部でリストバンドを配布し、それをつけていると各店でちょっとしたサービスを受けられるというイベントを行っており、200人近くにリストバンドを配布し、好評だった。
また、オープンしたばかりの三条市まちなか交流施設「ステージえんがわ」のキャラクターのネコの着ぐるみも三条マルシェでデビューし、子どもたちに人気。三条別院はおなじみの「三条別院7つの謎ツアー」を行い、国定市長も参加した。
地元ではちょうどサクラが満開。好天に恵まれ、花見に客を奪われるのではと心配もあったが、人出は昨年4月の1万1,000人を大きく上回る1万6,000人と上々の新年度のスタートとなった。