燕市と市内の商工団体や業界団体は8日、燕市吉田産業会館で平成28年新規学卒就職者歓迎会を開き、今春、市内の事業所に新卒で就職した39社・団体の125人の社会人生活のスターを祝福、激励した。
式典を行い、鈴木力市長はあいさつで、燕市の業界はそれぞれが密接に関係して全体としてひとつの会社のような面がある特殊性にふれ、「仕事に慣れたら視野を広げてもらいたい」、「燕市がどんな町かも意識をもってもらいたい」、さらに「広い視野でチーム燕で仕事をするという意識をもってほしい」と勤め先だけでなく、燕市の業界の一員であるという意識を求めた。
田野隆夫燕商工会議所会頭は、景気が良く、求人が多い雇用環境について話し、「皆さんは圧倒的な可能性をもっているが、企業側からは4月は金だけ払ってほとんど役に立たない」、「早く戦力になってもらおうと金を払いながら一生懸命、協力する」と1日も早く会社が期待する人材となるよう願った。
賃金の安い海外との競争にさらされているなかで経済を回すためにも、若いうちはちまちませずにどんどん金を使うようにとも求めた。
新入社員代表で「メタル丼」で注目を集める業務用厨房製品のメーカー株式会社カンダに就職した立正大学卒の三条市・小林洸大さん(22)が謝辞を述べた。小林さんは中越高校野球部で3年の夏、全国高校野球選手権大会新潟大会で左腕のエースとして2-3で日本文理に敗れた準決勝まで進んだ。
小林さんは「わたしは16年間、野球を続けてまいりました。そのなかで培った礼儀、あいさつはどのような場面でも基本であり、大事なことだと思っている。それを十分に生かし、先輩の方々からいろいろなことを学び、吸収していち早く会社に貢献できるよう誠心誠意、努力する」と述べ、閉式した。
燕市内に就職した新規学卒者を行政、業界をあげて激励し、あわせて研修の場にもなればと毎年、歓迎会を開いている。式典後は研修会のビジネスマナーセミナーを開いた。