熊本地震の発生を受けて翌15日、三条市は震度7の記録的な揺れを観測した熊本県益城町に救援物資としてミネラルウォーター「千年悠水」を発送した。
発送した「千年悠水」はペットボトルで、500ミリリットル24本入りが120ケースと2リットル6本入りが100ケース。地元三条市のマルソー株式会社が「新潟県三条市 救援物資輸送中」と掲示した7トントラックに積み込んだ。
荷台に余裕があったことから、同社が呼びかけて寄せられたおむつなどもいっしょに積んだ。午後4時過ぎに三条市市厚生福祉会館で出発式を行い、国定勇人市長や市職員が見送った。トラックは2人のドライバーが乗り、三条燕インターチェンジから高速道路を使い、順調なら翌16日昼に到着の予定だ。
国定市長は出発式のあいさつで、益城町が自身が代表世話人を務める「地方を守る会」の会員であることや、三条市が2度の大水害をはじめ災害を経験した時に全国から支援を受けたときから「困ったときはお互いさま」と常に思っていること、断水の状況が続いていることなどから、できることをと考えたと話した。
また、急な要請を受けてくれたマルソーに感謝し、「われわれ三条市民の思いを熊本の被災地にお届けしてもらいたい」と述べ、運行の無事を願った。
出発式のあと国定市長はインタビューに答えた。今後の支援は短期的、中期的、長期的にやらなければいけないことが段階的に異なるが、遠方の市町村として何ができるのか、タイムリーな支援をしたい。地方を守る会の540近い市町村のネットワークがあり、会員市町村に経過報告や協力の依頼をしている。益城町長にファクシミリを送信し、これまでの信頼関係のうえでしっかりと支援していくことができればと伝えたことを話した。