県央地域のソメイヨシノの花は終盤を迎え、山手でも満開から散り始め。全国3カ所のオオヤマザクラの並木のうちのひとつ、三条市月岡地内の道心坂一般廃棄物最終処分場わきの林道では、オオヤマザクラの花が見ごろを迎えている。
オオヤマザクラの花は、ソメイヨシノよりひと回り大きく、ピンク色も濃い。開花はソメイヨシノより1週間ほど遅いとされるが、ことしはソメイヨシノとほぼ同時に咲いた。
この林道には1970年ころ、三条市内に住む篤志家が1,000本のオオヤマザクラを植えたが、高齢になってサクラを手入れできなくなり、木は枯れて半分ほどに減った。その話を聞いた「ノジコの会」が、1,000本の桜並木の復活をと地権者の了解を得て植樹や間伐を行っている。
オオヤマザクラの桜並木は、青森県と北海道と、三条市の3カ所にしかない貴重な桜並木といわれる。
林道は、誰でもサクラを見ることができる。入り口は最終処分場と月ヶ岡養護学校側の2カ所に案内板があり、その間約4キロを歩いて周遊できる。林道入り口が満開だった13日は、カメラを持った人やトレッキング姿の夫婦連れなどが訪れていた。
また、下田地区のソメイヨシノも満開から散り始めで、八木ヶ鼻や八木神社に近くい五十嵐川右岸側の院内のサクラ並木は満開で、まもなく花吹雪となりそうだ。道の駅しただ漢学の里向かいの諸橋鐵次記念館のシダレザクラは、これから見ごろを迎える。