スノーピーク(山井太社長・本社三条市中野原)は、14日夜に発生した平成28年熊本地震の被災地に、使われなくなったテントやシュラフを提供、設営しようと15日、災害援助物資提供の募集を始めた。
募集するのはユーザーが使わなくなったり、物置や押し入れの隅に眠っているテントやシュラフ(寝袋)、インナーマット、銀マット。15日から22日まで募集している。救援物資は実際に使用できるものに限る。メーカーは問わないが、他社製のテントは説明書がある方が好ましい。ペグやロープ(張り綱)はなくても構わない。発送運賃は元払いとし、援助物資の返却はできない。
救援物資の提供は、スノーピーク奥日田へ発送するか、スノーピーク太宰府へ持ち込む。スノーピーク奥日田への発送は同社サイトから災害援助物資送付シートをダウンロードし、記入して送付する。
同社は東日本大震災など全国各地で大規模災害が発生するたびに同様の支援を行っており、今回もすぐに対応した。まだ被災地の救援物資のニーズがはっきりしないことから、これから状況の把握に努めて救援物資の内容や募集期間の見直しなども検討する。
同社は熊本県内に嘉島町のスポーツオーソリティ熊本店、熊本市のMEETS、八代市のスポーツオーソリティ八代店の3つのストアを展開する。インストアのスポーツオーソリティ熊本店がある嘉島町は、最大震度7を観測した益城町の西側に隣接。今回の地震でスプリンクラーが作動して店内が水浸しになり、壁にひびが入るなどして営業できない状況になっている。
また、16、17日と広島県の大鬼谷オートキャンプ場でキャンプイベント「Snow Peak Way 2016 中国」を計画していたが、5月21、22日に延期した。ただ、早くから休暇を取るなどして参加を申し込んだ人もいることから、すでに現地に到着した山井社長をはじめスタッフは大鬼谷オートキャンプ場に滞在し、イベントは中止するものの訪れたユーザーと一緒にキャンプ場で過ごす。
救援物資提供に関する問い合わせは、スノーピーク奥日田(電話:0973-53-2358)か本社ユーザーサービス(電話:0120-010-660)へ。救援物資を受け付ける2店の情報は次の通り。
■発送先
スノーピーク奥日田 災害援助物資受付係
〒877-0212 大分県日田市前津江町大野64-1
電話:0973-53-2358
■持ち込み先
スノーピーク太宰府
〒816-0912 福岡県大野城市御笠川5-5-21
電話:092-587-0450