熊本地震の被災地に救援物資をボランティアで輸送しようと、運送業のマルソー株式会社(渡辺雅之社長・三条市月岡)は19日午前11時まで飲料水やおむつといった緊急支援物資の持ち込みを呼びかけている。
受け付ける物資は、飲料水、おむつ、生理用品、ティッシュペーパー、カップラーメン、タオル、毛布など被災直後に必要となる物資。その場で内容を確認し、引き受けできない品物は持ち帰ってもらう。
物資の受け付けは16日から19日までの4日間、午前9時から午後4時まで、最終日19日は午前11時まで。受け付け場所は同社本社(三条市月岡字綾ノ前2783-1)だけ。三条パール金属スタジアム近くで、県立月ヶ岡特別支援学校の並びにある。
同社は15日に三条市の救援物資輸送の要請を受け、あわせて呼びかけた市民の善意の物資とともに同日、7トントラックで出発した。そのときに、もっと善意を届けたい、時間があればといった声が寄せられたことから、正式な無償のボランティア輸送として大型トラック1台を用意し、救援物資を届けることにした。
あらためて受け付けを開始した16日は、三条市を中心に市内外から物資を持ち込む人が次々と訪れ、昼ころまでに21組が自家用車などで運び込んだ。個人からの持ち込みが中心で、同社では持ち込まれたで物資をおとな用おむつ、子ども用おむつ、ティッシュペーパーなどと種類ごとに仕分けして段ボールに詰めている。
ティッシュボックスや飲料水などを持参した三条市内の母娘は、「気の毒で気の毒で。震度6みたいな地震が立て続けに起きたり、ダムが決壊しそうだったり」、「いてもたってもいられなかった」と被災地を心配した。
受け付けを担当した社員によると、三条市の水害で被災したという人も何人か訪れており、「三条で避難した時にとても助かった」と毛布を届ける人、水害や地震も経験した見附市から訪れる人もいた。また、町内会などで備蓄していたと思われる炊き出しセットの持ち込みもあった。緊急救援物資の受け付けの問い合わせは同社総務課(電話:0256-34-2621)へ。