燕市分水地区の春本番を告げる名物行事、第74回分水おいらん道中が17日行われ、絢爛豪華な行列で見物客を魅了する。
おいらん道中の行列は正午から商店街の地蔵堂本町通り、午後2時から大河津分水桜並木で行われる。行列で歩くおいらん役は公募で選ばれた3人。地蔵堂本町通りは諏訪神社前から西へ願王閣まで。大河津分水桜並木では信濃川大河津資料館前から東へ大河津橋たもとまで進む。
大河津分水桜並木では、本番の行列に先だって午後1時から仮装行列を行う。大河津分水を愛する有志の会「ラブ・リバー・ネット」や高校生が行い、分水地区に生まれたと伝わる酒呑童子にちなんで鬼などに仮装する。
もうひとり、写真撮影用のおいらん役は午後0時半から1時半まで大河津分水桜公園ビジターハウス付近に登場し、最初の30分は自由においらん役を撮ってもらい、後半30分は20組限定1組2,000円でおいらん役と並んで記念撮影できる。
両会場に午前10時から午後4時まで飲食物販テント「ツバメルシェ」が出店。地蔵堂本町通りに24店、大河津分水桜公園に38店が出店する。
ほかにもイベントが目白押しだ。午前10時半から11時20分ころまで分水神輿「春の陣」が行われ、地蔵堂本町通りを諏訪神社から第四銀行分水支店まで進む。続いて11時半から地蔵堂本町通り交差点付近で分水太鼓の披露。フルサワ美容室には「おいらん変身コーナー」を設け、1人4,000円で撮影用のおいらん衣装を着て写真を撮ることができる。そのわきのテントでは、分水拓本研究会による無料拓本体験も行われる。
大河津分水桜並木の会場では、午前10時から信濃川大河津資料館で同資料館友の会が「お茶を楽しむ会」を開き、来場者に緑茶と菓子を無料でふるまう。
昨年の人出は9万5,000人。周辺に臨時駐車場を用意しており、普通車は1台500円で駐車できる。ことしはサクラの開花が早く、14日夜の風雨ですでに大河津分水桜並木は葉桜になってしまったのは残念。予報では雨の確率が高いが、雨が降ったら燕市分水総合体育館を会場に来場者を入れ替え制で午後0時半、1時半、2時半、3時半の4回に分けて行い、見学してもらう。燕市分水総合体育館で行うかどうかは当日午前9時半までに判断し、市内の防災無線で放送するほか、燕市観光協会ホームページ、きららんFacebookページなどに掲載する。