17日未明、燕市粟生津地内の直線距離で約200メートルしか離れていない2件の空き家と思われる建物が燃える火事があった。
火事があったのは午前0時過ぎで、現場は存念寺そば。同寺から北側と南側の家が燃えた。北側の木造2階建ては近所の人が初期消火を行ってぼやていどの火事だった。
南側の家は木造平屋建てで少なくとも部分焼で屋根にも火が入った。すぐそばにあすにも引っ越しが行われる新しい住宅があったが、幸い延焼は免れた。
火災が近所でほぼ同時に発生した状況から不審火が強く疑われる。粟生津地区では不審火が相次いでいるため、防犯カメラの設置を進めている。昨年4月26日にも燕市吉田地区で2カ所同時に不審火と思われる火災が発生している。
この日の夜は粟生津体育文化センターで粟生津地区協議会・山車保存会親栄会合同総会と懇親会が開かれた。出席した粟生津地区のコミュニティー組織「親栄会」の荒木正美会長は、「みんなと火事がなければいいけどと話したばかり」と悔しそうに消火活動を見守っていた。