三条市本町2、真宗大谷派三条別院では24日午後2時半から本堂で公開講座を開き、アメリカ仏教専門の仏教学者、ケネス・タナカさんを講師に「アメリカで仏教が伸びている現状と原因ーその中での浄土真宗ー」をテーマに聴講してもらう。
タナカさんは浄土真宗の僧りょでもあり、日系米国人。武蔵野大学教授であり、日本仏教心理学会会長にも就く。仏教が単なる信仰の対象として捉えられがちな現代日本に対し、仏教が現実で実践されている米国。仏教の在り方がゆらぐ現代日本で、新しい視座を示してくれるだろう。
実践という意味では心理学の分野で仏教が応用されている。宗教という枠を超えてリアルな現代社会で生かすことのできる仏教などについて聴き、質疑応答もある。仏教が何をなし、何をしてくれるのか、現代社会の問題についてどう答えてくれるかといったことに関心のある人の来場を待っている。4時半に終わる。
地域に開かれた別院にと2013年から毎年開いている公開講座。昨年までは森田療法研究所長の北西憲二さんを講師に迎えており、今回の講義もそれを引き次ぐ一面がある。聴講は無料、境内駐車場を利用できる。問い合わせは三条別院(電話:0256-33-0007)へ。