旧三条市立一ノ木戸小学校跡に24日、旧体育館を活用した子育て拠点施設「あそぼって」と、校舎とグラウンド跡地を活用した防災機能を備えた大規模公園の「一ノ木戸ポプラ公園」がオープンした。
「あそぼって」は、栄庁舎内の「すまいるランド」に次いで整備された三条市2つ目の子育て拠点施設。旧体育館をリノベーションしたもので、施設内容は、約278平方メートルの遊びの広場をはじめ、保育室、おむつ替え室、授乳室、アリーナ、ポプラ児童クラブなどを設置した。
開館時間は、午前9時から午後6時。休館日は第2、第4火曜と年末年始。対象は、小学校低学年までの子どもと保護者、子育てを支援する人など。
一ノ木戸ポプラ公園は、面積約12,700平方メートル。公園の半分程度を占める旧グラウンド部分は、約3,000平方メートルの芝生広場、あずまや、58台分の駐車場などを整備。旧校舎棟部分には、大型複合遊具、スイング遊具、憩いの広場など。公園のほぼ中央に「まんなか広場」、駐車場脇にはトイレ、公園を囲むように1周約350メートルの「散歩道」を整備。災害時にはかまどや、トイレに変身する防災かまどベンチと防災トイレも設置されている。
地元の要望を受けて旧一ノ木戸小学校の中庭だった場所が保存されており、背の高いヤナギやマツの木、ビオトープなど、卒業生には懐かしい場所が残されている。
また、同公園の下には約2,500平方メートルの地下式貯水池が整備されており、周辺地域の冠水対策として活躍する見込みだ。
オープンの24日は午前10時から「あそぼって」で竣工式を行った。国定勇人市長は式辞で、「以前より、市街地中心部におとなも子どもも気軽に楽しめる公園や天候に関わらず、のびのび遊べる場がほしいとの要望があった」と話し、地域の理解と協力、工事関係者の努力のたまものと感謝した。
さらに、公募した名称について、公園の「ポプラ」は、一ノ木戸小学校の跡地であり、通学路にポプラ並木があったことなどから地域の皆さまに愛されるものに、ふさわしい。「あそぼって」は、みんなで遊ぼうを三条弁と掛け合わせた親しみやすく、子育てはひとりじゃないという意味が込めてあるといった決定の経緯などを話し、同施設が「市民の皆さまから広く親しまれ愛されていくように」と願った。
名称採用者表彰などに続いて、青空の広がる屋外に出て、テープカットや記念植樹、地元のインマヌエル・ルーテル幼稚園と三条白百合幼稚園の園児によるアトラクションを行い、竣工を祝った。
オープンと同時にさっそく大勢の親子連れなどが訪れており、遊具で遊んだり、芝生の上を走り回ったりして笑顔があふれていた。1歳4か月の男の子と訪れていたお母さんは、「こんなまちなかに大きな公園ができてありがたい」と言い、近いので毎日利用するかもしれないと喜んでいた。