三条市を含む県内5市町が申請の「『なんだ、コレは!』信濃川流域の火焔型土器と雪国の文化」が「日本遺産」に認定 (2016.4.25)

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19日開かれた日本遺産審議委員会の審議で、三条市を含む県内5市町が申請していたストーリー「『なんだ、コレは!』信濃川流域の火焔型土器と雪国の文化」が「日本遺産(Japan Heritage)」に認定された。

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三条市の長野遺跡の出土品、左が火焔型土器、右が王冠型土器(小川忠博氏撮影)

日本遺産は地域の歴史的魅力や特色を通じて日本の文化、伝統を語るストーリーを文化庁が認定するもの。認定されると、PR活動などで助成を受けられ、知名度やブランド力の向上が期待される。

昨年、初めて公募が行われて83件の申請があり、うち18件が登録された。今回は67件の申請のうち19件が認定された。

三条市は新潟市、長岡市、十日町市、津南町とともに5市町で申請した。火焔型土器はほぼ新潟県域にしかなく、その本場が信濃川流域。これを見た芸術家の岡本太郎は「なんだ、コレは!」と叫んだといわれ、世界有数の雪国に生まれた火焔型土器、縄文時代から今に続く雪国文化としてストーリーを組み立てた。ストーリーを構成する文化財は5市町で合わせて60件ある。

この5市町は、信濃川火焔街道連絡協議会の構成メンバーでもある。同協議会は火焔土器に代表される縄文をキーワードに、信濃川中流域の市町村と交流、連携して地域振興と広域観光を推進しようと2002年8月に設立され、三条市は2010年度に加入。ソフト、ハード両面で事業に取り組むとともに、東京五輪の聖火台への火焔型土器の採用も要望している。

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