「つばめの学校プロジェクト」に向けた第一歩としてつばめ若者会議は23日、燕市役所つばめホールで長野県でさまざまな活動に取り組む株式会社文化事業部代表、セーラ・マリ・カミングスさんをゲストにオープンスクールを開いた。
ワークショップ、つばめ若者会議活動発表、講演&トークセッションの3部構成。ワークショップは「まちづくりって何?」をテーマに新潟大学人文学部教員の阿部ふく子さんによる哲学対話。つばめ若者会議活動発表では、つばめの学校の概要説明など、講演&トークセッションでは、セーラ・マリ・カミングスさんから「地域文化を生かしたまちづくり」のテーマで講演を聴いてからトークセッションを行った。
セーラさんは米国出身で、長野県小布施町のまちおこしの立役者。「小布施ッション」、「小布施見にマラソン」などの活動に取り組み、今は長野市若穂保科地区を拠点に農業を通じたコミュニティーづくりに取り組んでいる。
セーラさんはこれまでの取り組みを紹介しながら「達成感を感じると人生観が変わる」、「いちばん大切なのは若い人たちの笑顔。その人たちの未来も明るくなる」、「ひとを変えるには自分から変わらなければならない。変わらなくちゃと言い続けて12年たった」、「おばあさんたちの知恵袋を残していなければ」などと感じたことを限られた時間のなかで詰め込むように話した。
若者会議のメンバーやまちづくりに興味のある人など30人余りが来場し、小布施町から全国から注目を集める取り組みを進めてきたセーラさんの説得力のある話に聞き入っていた。最後に越後味噌醸造株式会社(燕市吉田中町)で働く木龍康一さんや若者会議メンバーでトークセッションを行って締めくくった。
つばめ若者会議は、新たな活動として「学び」をテーマにした「つばめの学校プロジェクト」に取り組んでいる。来年度から本格的な学びの場をスタートを計画しており、今年度はそれに必要なノウハウを獲得しようと、つばめの学校準備室として今回のオープンスクールを企画した。