三条市横町2、餞心亭おゝ乃(大野信一社長)は27日、同社が開発した「越後の料亭 海老らーめん」がモンドセレクション銀賞を受賞したことを記念して、三条のものづくりのために役立ててほしいと10万円を三条市に寄付した。
午前10時に大野社長が市役所を訪れ、海老らーめんの売り上げから10万円を包んだのし袋を吉田実副市長に手渡した。
海老らーめんは、麺やスープにこだわった生麺タイプのラーメンで、簡易包装の家庭用や小箱入りを化粧箱に入れた贈答用として販売している。
同社がモンドセレクションにチャレンジしたのは初めて。海老らーめんは、「にいがたの名工」の称号を持つ同社の料理長がプロデュースした。
大野社長によると、モンドセレクションは、エントリーするための代行業者もいるが、高額な費用がかかることもあり、代行業者に頼らずう自力でエントリーを決意。農林水産省、北陸農政局、ベルギー大使館などの機関に何度も連絡をしたり、英語によるエントリー書類の製作、送金や商品発送などさまざまな作業を自ら行った。その結果、シルバークオリティーアワード2016を受賞することができた。
また、エントリー費用の送金は三条信用金庫で、商品の成分分析などは一般社団法人県央研究所でと地元で行うことができたことから、「三条っていいんだな」と、あらためてものづくりのための環境があると感じたと話していた。