県指定の天然記念物「八王寺の白藤」が花見客を呼ぶ燕市八王寺、真宗仏光寺派安了寺(松島孝夫住職)は27日、早くも開花。来週にも見ごろを迎えそうだ。
東西30メートル、南北20メートルの棚に枝を広げたフジは、滝のように白い花房を下げ、花が放つ甘い香りが充満。市外や最近はインターネットでの情報の拡散もあって県外から訪れる人も増えている。
毎年5月15日に三条市・八幡宮の春季例大祭で行われる大名行列の見物にあわせてその前後に「八王寺の白藤」を見に来る人もいるが、ことしはそれまで花がもたないだろうだろう。ことしはサクラの開花が記録的に早かったように、八王寺の白藤の開花も例年になく早い。
例年5月上旬に咲き始める。昨年も開花が早く、ゴールデンウイーク後半が開花のピークだったが、ことしはそれよりさらに早く、ゴールデンウイーク中盤にはピークを迎えそう。ゴールデンウイーク中に八王寺の白藤の花を楽しめるのは、遠方からの花見客には朗報だが、ただでさえ花が見ごろを迎えると周辺が渋滞するだけに、さらに渋滞が悪化するのが心配だ。
28日から雨の予報で、「雨が降り終わったら一気に満開になりそう」と松島住職。八王寺の白藤を管理する八王寺大白藤保勝会は、27日までにフジ棚の下にちょうちんの設置を完了した。週末から約10日間、毎晩6時半から9時半ころまで点灯する。