田上町の名物、タケノコを自分の手で掘り起こして味わってもらおうと、田上町のまちづくりのボランティア団体「あじさい塾」(阪内机由塾長)は29日午前、町内の原ヶ崎運動公園で恒例の筍(タケノコ)掘り体験会を開き、あいにく雨にもかかわらず147人が参加した。
田上町には約17ヘクタールもの竹林があり、タケノコは田上の春の味覚。春を五感で楽しめるとあって、県内各地から参加申し込みがある人気でイベントだ。
ことしも定員100人で参加者を募集したところ200人を超す申し込みがあり、定員枠を拡大して147人の参加を受け入れ、遠くは上越市から参加した人もいた。
時折、傘を差していても靴がびしょぬれになるほど強く雨が降ることもあったが、参加者は雨具を着て、タケノコ専用のくわを借りて公園わきの竹林でタケノコを掘り、1人1本を持ち帰ったほか、2本500円で販売も行った。
同時にタケノコ掘りの終わったあとは「あじさい塾」のメンバーが調理したタケノコ汁を味わい、雨にぬれて冷えた体を暖めた。塾長の阪内机由さん(60)は、「ことしのタケノコは時期が早く、豊作で品質がいい」と話していた。