昨年秋にオープンした包丁を製造する株式会社タダフサ(三条市東本成寺・曽根忠幸社長)の「庖丁工房タダフサ ファクトリーショップ」で3、4の2日間、ゴールデンウイーク企画「燕三条 春のパン(切り)まつり」が開き、燕三条地域のパンを使った「庖丁工房タダフサ」のパン切りの試し切り、工場案内、「庖丁工房タダフサ」のアウトレット販売、パン切りの研ぎ直しなどを行う。
同社の前庭で2日間とも午前9時から午後4時まで。パン切りの試し切りは、3日は燕市の「ベルツ」と三条市の「サンフォーレット」、4日は燕市の「ほれぼれベーカリー」と三条市の「エリザベスタウンベーカリー」のパンを使って行う。試食のほか、数量限定で人気パンの販売も行う。
アウトレット販売は、「庖丁工房タダフサ」の基本の3本、パン切り、三徳、ペティの3本を数量限定で2割引きていどで販売する。工場は参加無料で若手職員が行う。
パン切りの研ぎ直しは、イベント価格の500円で行い、研磨作業の見学もできる。パン切り以外は通常料金で行う。
5日の「こどもの日」にちなんだ特別企画として、ペティナイフの三徳の角R加工のリメイクも特別価格 500円で行う。刃の先端とアゴの角を丸め、子どもでも安全に使える包丁に作り変える。他社製も受け付けるが、状態によって加工できない場合がある。研ぎ作業は別に有料になる。
熊本地震義援金を目的にガレージセールも行う。同社に眠っている不要な包丁や鍋、さらには休憩所にある漫画本なども販売する。おもしろいのは、再生した砥石(といし)の販売。仕事で使っている研削盤に取り付けて回転させて使う円盤形のプロ用の砥石が古くなったものを割り、平らな面を使って家庭で包丁が研げるようにしたもの。1,000円ていどで販売する。
3日は五泉市の「リリベーグル」、4日は三条市の「ホリウチおやつ」が出店し、ベーグルなどのフードを販売。2日間ともカフェの「Cafe Do*Do」が出店。子どもが退屈しないように意外とはまる積み木も用意する。
前日2日は同社の棚卸し作業とあわせて社員が看板を作ったり、砥石を加工したりと手作りで準備作業を進めていた。
昨年秋にオープンしたファクトリーショップは、定休日にしている日曜と祝日の営業に関する問い合わせがあることから、ゴールデンウイークにあわせてイベントを行い、ファクトリーショップを開くことにした。これまでも1日だけ日曜営業したことはあるが、工場案内もあわえて行うのは初めて。
ファクトリーショップをオープンしてから、県外から新潟へ出掛ける人がタダフサで包丁を買ってきてほしいと頼まれて訪れることもあり、「どんな人が来てくれるのか楽しみ」と曽根忠幸社長。「地元の変化を肌で感じ、燕三条が元気だと東京に帰って発信してもらえれば」と参加を待っている。問い合わせは同社(電話:0256-32-2184)へ。