加茂市教育委員会は、ことしも「憲法記念日」の3日、加茂市文化会館で成人式を行い、真夏同然の暑さのなか、312人の新成人の門出を祝った。
対象の新成人は、95年4月2日から96年4月1日に生まれた340人。式典にはその75.3%にあたる男116、女119の235人が振袖やスーツで出席した。
小池清彦加茂市長は「お祝いのことば」として、易経の「天行は健なり、君子以て自きょうして息まず(天行健君子以自彊不息)」、論語の「仁以て己が任と為す」の2つ言葉をはなむけとして贈った。
新成人の将来に心配なのが、少子化と平和憲法を守ることの2つと述べた。少子化対策には、育児休業を3年とし、その間、国の金で子育てをすることを提唱していると持論を展開。新成人が100歳になるころには寿命は120歳になっているとし、「どうか皆さまご健康には留意し、120歳まで長生きして、幸せな素晴らしい人生を」と願った。
新成人を代表の「20歳の誓い」で新潟大学3年椎谷祐太さん(20)は、司馬遼太郎の言葉から「自己の確立」に向けて努力していくとし、「ひとりの国の担い手として、社会をつくっていく一員として、自分がどうあるべきかを考え、これからも自分の道を進んでいこうと思います」と誓った。
閉式後は、記念撮影を行い、隣接する加茂市産業センターで立食パーティーを行った。この日は、となりの三条市で全国一の最高気温32.7度となるなど県央地域でも真夏の陽気。開式前は暑さもあって例年より早く会場内に入ったが、閉式後、30度を超す気温のなかでの会場移動は、暑さも忘れて久しぶりに会った友人たちとの会話を弾ませていた。