プロ野球の東京ヤクルトスワローズとコラボレーションする燕市で、スワローズファンが集まって酒を飲みながらスワローズに声援を送ることができる居酒屋が燕市分水地区に誕生。燕市のスワローズ応援の拠点にとスワローズファンの参集に期待している。
その店は4月11日にオープンした「夕凪(ゆうなぎ)」(分水旭町1)。ナゴヤドームで行われたスワローズ対ドラゴンズが行われた4月22日夜は、新潟市秋葉区を拠点とするファンクラブ「スワローズ新潟支燕会」(指田宣明会長)の会員など十数人が同店を訪れた。
それぞれ好きな選手のユニホームを着て、スワローズの攻撃になるとメガホンをたたいて選手にあわせた応援歌を大合唱。まるでスワローズの応援スタンドのようなにぎやかさだった。
昨年秋、燕市は市役所でスワローズがリーグ優勝を決める試合のパブリックビューイングを行った。その応援にスワローズ新潟支燕会からまとまった数の会員が訪れた。なかでも応援をリードしたのが広報部長の会社員渡辺和馬さん(36)だった。
スワローズ新潟支燕会は新潟市秋葉区に会員が集まる拠点がある。燕市にもスワローズファンが集まれる拠点をと考えていたところ、「夕凪」の店主、峰島直樹さん(36)が店をオープンすると聞いた。
渡辺さんは燕市出身で、峰島さんとは県立分水高校野球部の同期。渡辺さんに頼まれた峰島さんは「近所に迷惑にさえならなかったら」と快諾した。峰島さんは起業にあたって燕市の企業家応援プロジェクト「起業みらい塾」を受講した恩義もある。同時に応援するチームをベイスターズからスワローズに乗り換えたほど全面的に協力する。
燕市は独自のスワローズを応援する組織をつくりたいと、新潟支燕会のゆるやかな下部組織のような形で「新潟支燕会つばめ会」を2月14日に発足させた。渡辺さんは会の公認の店にしたいと市にも働きかけている。
今後も月1回のペースで同店でヤクルト戦を観戦、応援する日を設定したい考え。渡辺さんは「神宮球場へも行きたくてもなかなか行けない。みんなで一緒に歌える、ここが燕の神宮球場になれば」と応援と同様に熱く語った。