8日夜、自宅で首から血を流して死んでいた三条市西本成寺、無職小林千浩さん(50)の70歳代の母親の行方がわからなくなっていたが、翌9日午前5時ころ三条市金子新田地内の揚水機場の用水路内で遺体で見つかった。
遺体が見つかったのは、三条市立鱈田保育所近くの集落の西側にある第四揚水機場。ごみが流れ込むのを防ぐ柵の手前、用水路から流れ込んだ水がたまっている場所にうつぶせに浮かんでいた。
午前5時前に揚水機場のポンプのスイッチを入れに来た地元の堀内昭一さん(76)が発見し、たまたま通りかかった自治会長に連絡した。ふだんぎでとくに目立った外傷は見られない。
小林さんは家に閉じこもりがちだった。遺体発見時、飲酒したようすはなかった。母親が小林さんを殺したあと自殺した可能性もあり、捜査を進めている。
自宅から揚水機場までは直線で約1.5キロ。母親は杖をついて歩き、自転車に乗って出掛けることもあったが、家に自転車は残されており、杖は見つかっていない。揚水機場から離れた場所で用水路に転落し、流されてきた可能性があり、用水路は自宅からいちばん近い場所だと三条本成寺郵便局付近になる。
遺体を発見した堀内さんは、三条土地改良区から揚水機場の管理を委託されており、3月末から9月の初めまで毎日午前5時にポンプのスイッチを入れ、ごみがひっかかっていないか確認しており「なんでこんがにばかでっけごみがたまってんだろと思った」と話した。