共和工業株式会社(三条市上須頃・松井恒雄社長)は10日、先に同社が三条市に寄付した「三条市直江テニスコート」に、より使いやすくなるようにとクラブハウスを新築して寄付した。
午後3時半に松井社長が市役所を訪れ、「少しでも皆さんのお役に立てれば」と、国定勇人市長に目録を手渡した。
クラブハウスは、面積約66平方メートルの平屋建てで、シャワー、トイレ、ミーティングルームを完備。テーブルやイスなどの備品も設置した。
同テニスコートは、直江町4地内の2面のコートでナイター設備付き。20年以上前に共和工業の直江工場に隣接して整備したが、社内で利用することがなくなったことから、有効に使ってもらえればと2012年3月に三条市に寄付した。
会社の施設としていたときは、トイレなどの設備は隣接する会社で利用できたので設置の必要はなかったが、寄付後は工事用の仮設トイレ1基を置いていた。
松井社長は、テニスコートを寄付したときに不便なことがあれば対応を検討すると話していたそうで、本来の目的は皆さんから使ってもらうために作ったもの、その趣旨をいかすためにも、との思いがあった。今回の寄付では、クラブハウスの目録に「環境を良くして大いに使ってほしい」といった内容の要望書も添えている。