JR東日本は10日、来年5月1日に運転開始する新型豪華寝台列車(クルーズトレイン)「トランスイート四季島」の運行ルートや料金体系を発表。3泊4日コースには燕市での下車観光が設定された。燕市のPRやブランド力向上への貢献が大いに期待される。
燕市での下車観光は、最終日4日目に設定。午前9時30分ころ新津駅着、午後0時半ころ東三条駅発で、新津ー東三条駅間を燕市へ移動して下車観光となり、観光の内容は鎚起銅器とある。先に東三条駅のリニューアルが行われたのも、「四季島」の停車駅になることに向けたものと思われる。
クルーズトレインは2013年にJR九州が「ななつ星in九州」の運行を開始したもので、今も定員を大きく上回る申し込みが続いており、JR東日本とJR西日本も来春、参入することになった。
JR東日本の「四季島」は、デザインは燕市の研磨業者中心の共同受注グループ「磨き屋シンジケート」とコラボレーションしたこともあるデザイナー、奥山清行がプロデュースを担当。運行開始する5、6月は3泊4日コースと1泊2日コースを設定した。
3泊4日コースは5月1、15、29日と6月5、12、19、26日の運行で、旅行代金は1人74万円から95万円、基本的に2人1室の販売なので、販売額では148万円から190万円となる。
上野駅発着で3泊4日コースは、北海道を含め東日本を一周するルートで、途中で燕市のほかにも日光、函館、青森などの観光を盛り込む。5、6月分の申し込みは6月30日まで「四季島」のウェブサイトで受け付けている。