14、15の2日間の三条まつりは、15日午後5時から八幡宮で行われた舞い込みで締めくくった。境内は参加者や見物人を含めて昨年より6千人多い1万人(三条市調べ)で埋まった。
行列の運行管理などを行う三条祭り若衆会(矢島直樹会長)は、日曜開催で見物客が増えることを想定し、安全確保のために綿密な計画を練って準備を重ねており、身動きが取れないほどとなった境内での舞込みも安全に行えるよう、例年と少し方法を変えて行った。
神馬、てんぐ、2基のみこし、太鼓がそれぞれ駆け足で境内を3周して拝殿を上がり、みこしに続いて子どもを肩車した親が拝殿に入って無病息災を祈った。
白丁が気勢をあげ、威勢をつけてみこしなどを拝殿へ上げようとすると、拝殿の上で待ち構える先供がそれを押し返し、それを何度か繰り返してようやく拝殿に収まる。怒号が飛び交い、三条祭りの最後のハイライトだ。
例年なら子どもを肩車して境内を走ってから拝殿へ上がるが、あまりの人の多さに、少し走ると最後尾に追い付いてしまい、満足に走ることもままならず、例年になく時間がかかった。
最後の太鼓がもみ合いの末に無事に拝殿に収まると参加者と見物客から拍手が起こった。すべての行事が終わると三条祭り若衆会会長の矢島直樹さん(38)があいさつして感謝し、三本締めのあと矢島さんの胴上げも行われた。