三条市立第三中学校(生徒314人)は14日、第22回チャレンジウオークを行い、ことしも全校生徒と小中一貫教育の一環の小学生や保護者など合わせて約400人が、五十嵐川上流の大谷ダムから同校までの約32キロを歩いた。
長距離を歩き通して心身を鍛錬し、協力して取り組む態度を養おうと全生徒参加で行っている毎年の伝統行事。2010年からは小中一貫教育の一環で、同学区の三条小、裏館小、上林小の3小学校の児童にも参加を募り、今回は小学生31人とその保護者も参加した。
コースは、大谷ダムを出発して国道289号から清流大橋を渡り、五十嵐川右岸沿いの堤防道路を進む。渡良瀬橋で左岸側に渡り、昭栄大橋を渡って市街地に入り、ゴールの第三中学校を目指す。途中、いい湯らてい、下田体育館、篭場ポンプ場、三条商業高校付近の五十嵐川河川敷の4つのチェックポイントを通過する。
午前7時半に学校で出発式を行ってからバスで大谷ダムに向かい、8時45分に1年生がスタートし、10分おきに2年生、3年生がスタート。くもりからしだいに青空が広がり、三条で最高気温19.7度のさわやかな陽気だったが、生徒たちは日差しを受けて暑さと日焼けで顔を赤くしていた。
新緑に囲まれた下田郷、奇勝八木ヶ鼻、田植えが終わって水を張った田んぼで風に揺れる苗、春からの初夏の花も咲き、初夏へ向かう自然や風物詩にあふれていた。ことしも最初から最後まで走り切る生徒もいれば、黙々と歩いたり、友だちとしゃべったり、歌ったりと、自由なペースで歩いた。
ゴールの学校では、運営ボランティアの保護者や先にゴールした生徒たちが、ゴールする一人ひとりを迎えた。タイムは計測していないが、昨年に続いて1着になったバスケットボール部の2年生男子は、約2時間20分で約32キロを駆け抜けた。
友だちと笑顔でゴールする生徒もいれば、力を振りしぼって無表情でゴールしたり、地面に寝そべる生徒も。初参加の1年生男子は、「めっちゃ足が痛い」。2年生男子は、「疲れた。半分走ったけど、後半は疲れて、足の裏が本当に痛かった」と、リタイアしたいとも思ったけれど完歩し、「達成感はある」と話していた。