燕市教育委員会では、市内各中学校ごとに計画して行っている職場体験活動をまとめて全市的な取り組みとして充実させようと16日、「Good Job(グッドジョブ)つばめ推進事業実行委員会」を設立した。
県は郷土愛を軸したキャリア教育に推進を図っており、具体的には「感動!5日間の職場体験」、「夢発見、ジョブチャレンジ」、「子ども参観日」に対して補助金を交付する事業を行っている。
それを受けて燕市でも職場体験活動を中心としたキャリア教育を進めようと「Good Job つばめ推進事業」を計画。5日間の職場体験活動を行うには受け入れ事業所の協力が欠かせないことから、実行委員会を設置することにした。同様の取り組みは県内のほかの自治体でも始まっている。
委員には地元商工団体や職業安定所の代表、小学校と中学校の校長会長や各中学校長、市の担当部課長など19人を委嘱した。任期は1年。会長に燕商工会議所の細川哲夫副会頭、副会長に燕中学校長会長の藤森進吉田中校長を決めた。
さっそく第1回会議を開き、現在、市内5中学校は2日間から3日間の職業体験を実施しているが、来年度以降は各中学校で実施学年や時期、方法などを工夫し、連続か分割で5日間実施することとした。
すでに約300事業所に職場体験の受け入れの可否を問い合わせており、各学校との職場体験の日程とすりあわせて188事業所が受け入れ可能と回答。皮切りで職場体験を行う吉田中2年生は生徒210人のところ362人が受け入れ可能となった。
来年3月に実施予定の吉田中1年生も生徒219人のところ、すでに今の時点で231人分が受け入れ可能になっている。
冒頭、鈴木力市長は「しっかり生きる力を育むということでキャリア教育を充実させたい」、「この事業そのものがグッドジョブと言われるくらいにしていきたい」と期待した。