高齢者の要介護化予防にと開発されたエクササイズ「スクエアステップ」の普及を図ろうと燕市社会福祉協議会は、6月1日午後1時半から燕市大曲、老人集会センターでスクエアステップ普及講演会・体験会を開く。
スクエアステップの考案者、筑波大学体育系准教授の大蔵倫博さんが講師。「生き生きと年齢を重ねていくために必要なことは?」、「地域で楽しく取り組む介護予防運動にオススメ!『スクエアステップ』とは?」をテーマに講演を聞いたあと、「地域で気軽にできる運動『スクエアステップ』の体験」をテーマに体験し、2時間で終わる。
スクエアステップは、大橋さんが1997年に考案した。横幅100センチ、奥行き250センチの面を25センチ四方のます目(スクエア)で区切ったマットを使い、前進、後退、左右、斜め方向への連続移動を伴うエクササイズ。
「けんけんぱ」のように飛び跳ねこそしないが、指導者の実演にならってパターンを記憶し、ステップを踏んで進む。筋力やバランス能力が鍛えられ、脳と体を同時に使うマルチタスクにより、両方に相乗効果が生まれることも期待される。
燕市社会福祉協議会ではスクエアステップの効果に注目し、普及を図ろうと取り組みを進めており、大蔵さんを講師とした事業は昨年12月に続いて2回目。昨年は102人もの参加があった。ことしは7月から月1回、会場を変えてスクエアステップ体験会を開き、継続的な地域でのスクエアステップに取り組みが生まれることを願っている。
燕市内では分水地区では、市のメタボ予防教室から生まれたサークル「スマート会」が毎週月曜にスクエアステップを行っている。
この事業のために燕市社会福祉協議会では地域福祉課主事の今井綾香さん(24)が14日、NPO法人スクエアステップ協会が認定するスクエアステップ指導員の資格を取得した。「頭を鍛えながら下肢、筋力を鍛えられるのがいちばんいいところ」と今井さん。ステップスクエアに興味のある人、介護の世話になりたくない人、とくに男性の参加も呼びかけている。
定員70人、参加は無料。参加したい人は自選に燕市社会福祉協議会地域福祉課(電話:0256-78-7866)へ申し込む。