新潟2区選出の自民党衆院議員、細田健一氏の国政報告会が22日、燕市吉田産業会館で開かれた。「ヒゲの隊長」こと元陸上自衛官で元防衛相政務官の参院議員、佐藤正久氏の講演もあり、支持者ら約750人が参集。7月10日の投開票が濃厚な参院選に自民党から出馬する中原八一参院議員も来賓として、参院選での中原氏の支持も求める会ともなった。
細川哲夫後援会長の開会あいさつで始まり、来賓があいさつした。鈴木力燕市長は、道の駅「国上」(燕市国上)が国の縦割りの弊害で農産物しか扱えなかったが、細田健一氏に相談するとすぐに農産物以外の金属製品なども販売できるようになったことに感謝した。
さらに道の駅「国上」の改修なども進めており、「(細田氏が)政権与党にいることはもちろん、元官僚としてどこをどういうふうに突けば物事が地域のためになるかというツボを押さえている」と評価した。
桜井甚一県議は「いつどうなってもいいように政権与党の国会議員をこの地域から出さない限りは、われわれの発展はない」。塚田一郎衆院議員は「(細田氏は)皆さんのお役に立てる仕事をどんどんひとつずつこなしている。これがまさに実行力ある政治家。こういう細田さんをしっかりと皆さまから票で支えてただき、前回の以上の大きな勝利をさせていただきたい」と述べた。
さらに塚田氏は参院選にもふれ、今回は2人区から1人区となり、自民党から出馬する中原氏と野党統一候補として出馬する森裕子氏の一騎打ちとなるが、「(森氏は)パフォーマンスがうまいからだまされちゃだめですよ。あの人は言ってるだけだから。実際に何もいたしません」と指摘する一方、中原氏は国土交通相政務官を務めたことなどにふれ、「役に立つ政治家をこの地域から引き続き国政に送っていただきたい」と支援を求めた。
続いてあいさつに立った中原氏は、細田氏が前回衆院選で対立候補に102票差の小差での勝利に「いい成績で当選させてあげることによってわれわれは元気が出る」とし、対立候補も雪辱の思いがあるが、次の選挙で細田氏がしっかり大勝できるよう求めた。
日ごろの細田氏からの支援に感謝した。32の1人区すべてで野党が共闘し、「これが成功すると安倍政権の足元がぐらつく」。大卒の就職率、有効求人倍率、失業率が改善しているとして安倍政権の実績を示したが、それも安倍政権が安定しているからこそと説明した。
しかし、野党の票は与党より13万票多い。「そのまま票が出るとわたしは簡単に負けてしまう。しかし細田先生や皆さんから応援をいただいて今回の選挙、負けませんよ。必ず勝ちます。そのために皆さんからぜひ応援の輪を広げていただきたい」。
野党共闘は衆議院でもやろうとなっているとし、「これで参院選で功を奏するようなことがあると、今度は衆院選ということで、また日本の国のせっかく安倍政権が3年間、皆さんのおかげで続けているさまざまな政策と実行力がおかしくなり、日本の国がおかしくなり、新潟県もおかしなことになってしまう」と危惧した。
「まずはわたしがしっかりと勝ってそのバトンを細田先生に渡して、細田先生とわたしも引き続き国政の場で精いっぱい全力で頑張ってまいる」と支援を求めた。
公明党の渡辺雄三燕市議のあいさつのあと佐藤正久氏が「激変する国際情勢と日本の安全保障」をテーマに講演した。佐藤氏は近年の大災害を例に自衛隊の活動や自衛隊に対する国民の期待の大きさ、一方で東日本大震災における民主党の対応の問題点などを話し、誰かトップになっても正しい判断ができる制度をつくる必要性などを話した。
最後に「今回(の参院選)は、自公連立の枠組みで与党が本当に国民をど真ん中に置いた政治をやる。これが大事と思ってる」、「そのためにもまっとうな政治家の細田先生、中原八一先生、このふたりを皆さんの代表として出す」、「皆さんの力をこのふたりに与えてほしい」と支援を求めた。
そして細田氏が国政報告。「人間として心の底から尊敬している。本当に若手議員の頼れる先輩として活躍している」、「新潟県の発展のために中原八一先生は欠かすべからざる人物」とまず参院選で中原氏を支持するよう求めてから、自身の考えを話した。
燕市は日本有数のものづくりの産地。燕市は将来的には日本のイタリア、燕ブランドが世界へ羽ばたく。「燕のものなら世界中に高級品として流通している。そういう風になれるお手伝いをしたい」。
中小企業の人手不足、事業承継の問題といった悩みには、「一つひとつ答えられるように頑張りたい」。大河津分水の工事は「もっと早く、できるだけ地元の業者に入ってもらい地元に金が落ちるようにする」。
国道116号バイパスは、「知事選があるが、きちっとバイパスをやると約束していただいたうえで知事選に臨んでいただく」。農業では、農業基盤整備の予算をさらに増やし、コメの価格が安定するような政策を頑張るなどとした。
話題をダブル選挙に移し、新潟5区の長島忠美衆院議員が、この2カ月くらいはダブル選挙はないと言っていたが、この2週間ほどで風向きが変わり、ある、ありそうと言うようになったことを紹介。「最終的には安倍総理のご判断」」だが、「衆院は常在戦場。いつなにがあっても戦えるようにしておかなければならない」とした。
引き続き大変な選挙になるが、「なんとか地元でいちばん皆さまがたの声を聞いて、皆さまがたのいちばんお役に立てる国会議員、そして細田に相談してよかった、細田がいてくれてよかったと言われる国会議員として頑張ってまいりたい」と話して終わった。
ここで「わたしの母ちゃんがどうしても一言、話をしたいと」と述べて、妻の晴子氏が演壇に。晴子氏は「細田はぶれない。決断したらやるというのはわたくしが十何年、そばにいて感じていること」で、「どういう風なことをやったらいいのかということをぜひお知恵を貸してほしい」と支持者にも期待した。
「国防と外交は強い国、強い政治できないとできない。寄せ集まりの人たちがやっても意見が違うので結局はまとまらない。どうぞ強い自公政権、中原先生と細田健一、このふたりに任せてよろしくお願いします」と述べた。最後にガンバローコールを行って気勢をあげて終わった。