24、25日と燕市吉田下町、吉田天満宮の大祭が開かれており、本町通りから学校町通りにかけて205の露店が並び、宵宮の24日の人出は昨年並みの2万人(燕市調べ)の大にぎわいとなった。
吉田天満宮は、菅原道真を祭る。「天神」とも呼ばれる道真は学問の神さまで知られる。境内の参道を入ってすぐの拝殿やその右奥の本殿には、道真像を安置する。祈願の記念に祭りで植木を買い求め、その木が成木するころに祈願成就するといわれ、「吉田の植木祭り」の別名もある。毎年、数多くの露店が出ることで知られ、ことしは昨年の198を上回る205の出店があった。
2日間とも神事があるが、それ以外は境内でカラオケ演芸大会や観世流用曲の披露の奉納があるていどで、一般の神社の祭りによるある神楽舞、みこし担ぎ、大名行列などといった行事はない。集客するのは何と言っても夜店の数の多さだ。
24日は午後6時半から30人ほどが参列して宵宮祭の神事を行った。すでに拝殿には参拝者が行列をつくり、通りも混み合い始めた。この日の三条の最高気温は30.9度の真夏日で、真夏の暑さ。午後8時ころをピークに前へ進むのもままらないほどの人出になった。
吉田駅から歩いて4分。吉田駅は越後線と弥彦線がまじわっていることもあり、下校途中の高校生が多いのが特徴で、燕市内のほかに新潟市西蒲区や三条市の高校に通う高校生も目立った。
25日は午前10時半から例大祭の神事が行われ、午後6時から6時40分まで吉田清謡会による観世流謡曲、7時から9時まで燕市文化協会芸能部吉田支部によるカラオケ演芸大会が開かれる。