自衛隊新潟地方協力本部60周年記念の「陸上自衛隊東部方面音楽隊コンサート in 燕・弥彦」が29日、弥彦総合文化会館で開かれ、会場満員の1,000人が来場して上質な吹奏楽を堪能した。
昨年、弥彦神社の御遷座百年を記念して弥彦文化会館で群馬県の陸上自衛隊第12音楽隊の特別公演が好評で再演の希望が多かったのと、昨年9月に燕市自衛隊協力会(会長・田野隆夫燕商工会議所会頭)が発足した記念も兼ねて開かれた。入場整理券は配布開始から1週間でなくなる人気だった。
陸上自衛隊東部方面音楽隊は1960年の創隊で、東京都練馬区の朝霞駐屯地にある。開演30分前から4人のホルン奏者がウエルカムコンサートを行い、「アリエスの角笛」や「セーラームーン」の「ムーンライト伝説」を演奏した。
ステージに音楽隊隊員45人がそろうと、本編に先だって熊本地震の犠牲者を追悼するアイルランドの「ロンドンデリー・エアー」を厳かに演奏したあと、客と一緒に黙とうをささげて始まり、世界の民謡や吹奏楽曲、ジャズ、ポップスなど10数曲を披露。楽器演奏だけでなく歌う曲もあり、第二部は客席の後ろから現れて通路で演奏した。
会場入り口では昨年の特別公演に出演して好評だった映画「スター・ウォーズ」のダース・ベイダーとクローン・トルーパーが関係者の要望にこたえて登場、来場者を歓迎。第2部の開演前には自衛隊新潟地方協力本部のおにぎりマスコットキャラクター「ヒカリン・マモル」と「ヒカリン・マイ」の着ぐるみが寸劇を演じた。吹奏楽ファンはもちろん、ふだんはあまり音楽を聴かない人でも飽きずに楽しめる内容だった。