2011年の供用開始になった燕市五千石、大河津分水さくら公園に四季を通じてさまざまな花を楽しめる新たな公園の見どころをつくろうと燕市は30日、園内に設けた花畑に地元の保育園児からヒマワリの種まきをしてもらった。
種まきを頼んだのは、大河津分水さくら公園からいちばん近い笈ヶ島保育園の園児で、3歳以上の園児30人が参加。園内の東側あずまや付近を耕して約180平方メートルの花畑をつくり、うねに開けた穴に「サンリッチレモン」という品種のヒマワリの種を3粒ずつまいてもらった。
地元の大川津自治会と分水小学校区まちづくり協議会から10数人が手伝った。三浦哲郎自治会長は「黄色い大きな花が夏の暑さに負けずに咲きますよ」と園児に話した。園児は花畑にしゃがみ、アドバイスを受けながら穴に種を入れた。
園児は「足が痛いな」、「虫、虫、見て、見て!」とはしゃぎながら種まきに一生懸命。人海戦術で10分ほどで種まきを終わった。ヒマワリは約5千本が高さ140センチの前後の高さになり、7月下旬から8月上旬に見ごろを迎える。
大河津分水さくら公園は、東京ドーム1個分を上回る広さがある。毎年4月に県外からも大勢の見物客が訪れる分水おいらん道中の駐車場としての役割が大きいが、それ以外の時期は利用者が少ない。
そこで市民が大河津分水さくら公園に愛着をもち、利用するきっかけにしてもらおうと、花畑をつくることを企画した。花畑の近くに昨年、建設した大潟複合遊具も同様のねらいがある。ヒマワリが終わったあとはコスモスの栽培を計画している。