燕市の水道料金改定説明会が30日、粟生津体育文化センターで始まった。これから計15会場にわたって鈴木力市長が出向いて水道料金改定について直接、市民に理解を求めている。
燕市は合併前の旧3市町の浄水場が老朽化していることから、1施設に統合、新設する。事業開始は約5年後だが、それに伴って170億円から180億円と見られる建設費に充てる財源を確保するため、今から水道料金を改定することにした。
現行の燕市の水道料金は県内でもほぼ最低水準。しかも人口減少で今後はさらに収入減が見込まれることから、料金改定で値上げすることにより事業に必要な財源を確保する。あわせて現在は旧3市町ごとにばらばらな料金体系を一本化。これにより年間3億円の収入増を見込む。
3年後から新料金になるが、それまでことしから毎年、段階的に引き上げる。最大で1.5倍近い値上げになり、市民の大きな負担を伴うことから、理解を求めようと、5月30日から8月1日まで各地域に出向いて行う9回の説明会を計画した。
さらに6月5日から7月26日までに6回行う市長と市民が対話する「ふれあいトーク」は2部構成にして第1部は料金改定についての説明とし、計15会場で住民に説明することになる。
説明会の初日30日は午後7時から粟生津体育文化センターで開き、地元から市民22人が出席。鈴木力市長が説明、南波瑞夫副市長はじめ水道局も同席。情報保障の手話と要約筆記も用意し、万全の布陣でのぞんだ。
質疑では出席者から新しい浄水場の建設地、配管の変更が必要になるのか、家族の人数が減って水道管の口径を縮小したいがそのための手続きや料金はどうなるのかといった質問があったものの、反発や異論はなく1時間で終わった。
参加した22人も多くは鈴木市長らが来て説明するからと地元で働きかけがあって参加したもので、進んで参加した人は少なく、料金改定は市民にはそれほど大きな関心事ではないようだった。
ただ、閉会後は浄水場は本当に1カ所にする必要があるのか、浄水場の建物ていどなら耐震補強で十分ではないか、旧吉田が割を食うのではないかといった声が聞かれた。今後の水道料金改定説明会、ふれあいトークの日程は次の通り。
■水道料金の改定に関する説明会 開催時間:午後7時〜8時30分 |
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6月 1日(水) | 小池公民館 |
6月 2日(木) | 中島ふれあいセンター |
7月 8日(金) | 吉田産業会館 |
7月12日(火) | 分水福祉会館 |
7月19日(火) | 西燕公民館 |
7月21日(木) | 島上農村環境改善センター |
7月25日(月) | 吉田北体育文化センター |
8月 1日(月) | 燕市役所燕庁舎(白山町二丁目) |
■ふれあいトーク2016 開催時間:午後7時〜8時30分 ※初回の6月5日はサンデートークで 午前10時〜11時30分 |
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6月 5日(日) | 燕市役所(つばめホール) |
7月 5日(火) | 四箇村ふれあい館 |
7月 7日(木) | 東公民館 |
7月13日(水) | 吉田ふれあいセンター |
7月20日(水) | 南公民館 |
7月26日(火) | 川前公民館 |