燕市農業委員会は燕市下粟生津地区の休耕田をヒマワリの花畑に生まれ変わらせる「ひまわり作戦」に取り組み、4日午前9時半から地元の約300人が参加してヒマワリの種まきを行った。2カ月後には約2万本のヒマワリが花を咲かせる。
休耕田はJR越後線の北側で、約22アールの広さがある。種まきに参加したのは、下粟生津、野本、田中の3つの町内の希望者。田んぼを老人会、子供会、一般、保育所の4つくの区画に分け、農業委員の指導でそれぞれの区画に種まきした。
種は、背が高く1本の茎に1輪だけ花を咲かせる「ハイブリッドサンフラワー」と背が低めで1本の茎にいくつも花を咲かせる「大雪山」の2品種。花が咲いたら畑の中に入って観賞できるように、ラウンドアバウト(環状交差点)を模して中央に円を描き、そこから四方へ伸びる通路ができるように種をまいた。
続々と地元の人たちが集まって参加者は予想を上回る300人にものぼり、関係者は「困ったね。種が足りんだろっか」と慌てた。絶好の好天に恵まれ、「きれいな花が咲いてねと声をかけながら植えてね」とのアドバイスを受けて、子どもたちから農業のプロのお年寄りまで一緒になって畑に入ってうねに開けた穴に種をまいた。
燕市農業委員会は、地域の協力を得て耕作放棄地を美しい農地本来の姿に復元し、地域の活性化を図ろうと、おととし、昨年と燕市分水地区の国上地内でひまわり作戦を行った。
3年目のことしは作戦の戦線拡大をと下粟生津に場所を移したが、国上地内でのヒマワリの種まきは市農業委員会が手を引いたものの、ことしも地元の人たちの力で継続して行われ、下粟生津の休耕田のヒマワリの花畑と共演する。