三条凧協会(渡辺喜彦会長)と三条市は4、5の2日間、三条防災ステーションで新潟県無形民俗文化財の「三条凧(いか)合戦」を開き、初日4日は約4,000人(主催者発表)が見物に訪れたなか、風に恵まれ、勢いよく上がった六角巻凧が次々と合戦を繰り広げた。
ことしも町内や同業者などでつくる20の凧組が参加。三条防災ステーションの芝生広場を合戦場に、赤白各10組に分かれ、相手の凧組と上空で糸をからめて合戦。2日間の合計得点を競っている。
大会初日は1日を通して合戦を行い、2日目は午前9時の開会式に始まり、午前中は子ども凧合戦やアトラクションなどで、合戦は午後1時から4時まで行った。
初日4日は午前9時に開会し、青空の下で合戦を開始。昼前から風が吹いて、絶好の凧揚げ日和となった。
地上の揚げ師たちは凧を操り、糸をからませて次々と合戦を仕掛けると「よし、行くろ!」、「引っ張れ!もっと走れっやー!」と、三条凧合戦の名物とも言える怒鳴り声のような三条弁が飛び交う。「よし、切ったろ!」と相手の凧の糸を切って得点を上げると、両手をあげて喜び、日焼けとほこりで赤黒くなった顔をほころばせていた。
会場内には、ことしも自由凧広場が設けられ、親子連れなどの子どもたちが凧揚げを楽しんでいる。凧の販売もあり、子ども用のビニール製の凧は300円より販売。かき氷やクレープなど数件の露店なども出店しており、福島県からも下田地域とつながる只見町のマトンケバブ、喜多方ラーメンを販売する会津若松の大型バスを改造した出店もある。