ツインバード工業株式会社(野水重明代表取締役社長・本社燕市吉田西太田)は3日、リニューアルした本社ショールームの内覧会とセレモニーを行い、同社の協力会社や取引先などから約200人が出席して完成を祝った。
ショールームは本社2階にあり、リニューアルで広さはこれまでの4倍以上になった。昨年3月、東京に自社ビルを取得し、東京支社「ツインバード日本橋ゲートオフィス」を開設したが、ショールームのリニューアルもそれと同様に“フォレスト”をコンセプトにウッディーな内装にデザインした。
500から600ある同社アイテムのうち約200アイテムを常設展示する。売れ筋やショーループのコンセプトに沿ったアイテムをそろえ、カラーやサイズのことなるアイテムは省略したので、ほぼすべてのアイテムを網羅する形だ。
バス、キッチン、リビング、勉強部屋、和室、寝室とアイテムを分類し、テーマを分けて展示。調理家電が主力商品なので、キッチンを設置し、バイヤーとの商談でも実際にキッチンで製品の使用感などを体感してもらえるようにした。
加えて1階には同社の歴史を製品とともに紹介するディスプレーを設け、地元を代表する企業の製品を展示するコーナーも設けた。あわせて本社正面の玄関や塀もリニューアルした。
野水社長は「ショールームから全国に、あるいは全世界に発信させていただきたい。メード・イン・燕三条を世界に発信していきたい」、国内製造回帰を掲げており、「ツインバードの国内回帰ならぬビジネスモデルの原点回帰ではと思う」とし、地域、企業に感謝するとともに野水重勝先代社長も紹介した。
来賓の鈴木力市長、新潟県経済同友会代表幹事筆頭の株式会社ハードオフコーポレーション・山本善政代表取締役会長兼社長、公益社団法人日本通信販売協会会長の株式会社QVCジャパン・佐々木迅代表取締役社長、公益財団法人総合工学振興財団理事長の東京大学・吉田邦夫名誉教授が祝辞を述べ、燕商工会議所会頭のエコー金属株式会社・田野隆夫代表取締役社長の発声で乾杯し、祝宴に移った。
料理は燕三条イタリアンBitがふるまい、燕市PR大使のフルート奏者、本宮宏美さんによるミニコンサートもあり、出席者のもてなしでもメード・イン・ジャパンやメード・イン・燕三条へのこだわりを表現した。
鈴木市長は近年、同社が燕市の事業に積極的に協力してくれていることに感謝するとともに、「中国の安さとは違う、価格の高さの意味を理解してもらえる場になれば」と期待していた。