日本で初めて住民投票で原発建設を止めた巻原発住民投票から8月4日で20年を迎える。その節目にあわせてあらためて当時を振り返る展示やシンポジウムが行われる。
主催は「巻原発住民投票から20年 明日の巻地域を考える会」とNPO法人福井旧庄屋佐藤家保存会。7月31日から8月21日まで新潟市岩室観光施設「いわむろや」で展示「巻原発の発表から住民投票が終わるまで」を開き、新潟市西蒲区の旧巻町・福井集落の古民家「福井旧庄屋佐藤家」を管理、運営にあたる郷土史研究家の斉藤文夫さんが所蔵する写真や書籍、新聞のスクラップ、ちらしなど300点以上を展示する。
シンポジウムは8月7日に「巻原発住民投票・あの日あの時」、14日に「明日の巻地域を考える」をそれぞれテーマに2回、いずれも午後2時から福井旧庄屋佐藤家で開かれる。当時の反対運動にかかわった人などがパネリストを務める。
さらに8月20日午後7時から福井旧庄屋佐藤家で反対運動をけん引した旧巻町に住む横山作栄さんによるギターの弾き語りライブ「たっつぁん『ふる里』を歌う」も開かれる。
4日に福井旧庄屋佐藤家で主催者による記者会見が行われ、代表の平岡一郎さんをはじめ、元「巻原発・住民投票を実行する会」代表で住民投票のときに巻町長だった笹口孝明さんら7人が席を並べ、住民投票に至るまでの経緯や思いを話した。
1971年に巻原発の建設計画がスクープされてから建設に反対する住民運動を撮り続けた斉藤さんは「単に当時、かかわった人たちからの当時の話だけにとどまらず、あすの巻地域がどうあったらいいのかということを皆さんで考えていただく催しにしたい」と話した。
ほかにも出席者からは、福島の原発事故があってから、「(住民投票で)ノーを突きつけたことの正しさがあらためて証明されたという思い」、「当時の推進派でやっぱり原発は必要だったんだという人はほとんどいなくなった」と環境の変化を話していた。シンポジウムの出演、司会は次の通り。
■8月7日(日)14時〜16時30分「巻原発住民投票・あの日、あの時」
■8月14日14時〜16時30分「明日の巻地域を考える」