国定勇人三条市長は6日行った記者会見で、県市長会と県町村会がまとめた泉田県政の検証結果を公表したことに関する記者の質問に答え、「揚げ足をとるような発言に終始されるところが、泉田さんの人柄を感じる」と不快感を示した。
10月に行われる知事選に向けて4選を目指す泉田知事の推薦を求められた市長会と町村会は、泉田県政3期12年を検証し、文書にまとめて公表した。内容は知事の指示で市町村との関係にいくつかの問題が生じてしまったなどと課題を厳しく指摘。これに対し泉田知事は「私は賛同していない」という連絡があったなどと言い、「市町村会の総意とは認識していない」とした。
さらに、次期知事選への出馬を模索している人が中心となって取りまとめたと泉田知事が話したことについて国定市長は、「私も含めて了承している」と否定。市長会の事務局を通じて調整し、中身は調整の過程の意見を述べているので市長会、町村会で一定の理解を得た文章と受け止めているとした。
知事が総意ではないという見方を示したことについては、少なくとも三条市は検証の取りまとめ案について照会があったとした。「そこで総意ではないというふうな受け止められ方をすることに、この12年間の知事とわれわれ市町村長との関係性が、私は見え隠れしているのかなと思う」、「本質ではない、ちょっとした揚げ足を取り、目先の議論に持ち込むというのが、やっぱりこれまでの12年間、知事とわれわれと市町村長が信頼関係を保ちえていなかったということを、彼自らの発言が裏付けてしまっている」と指摘した。
「くどいようだが、本質的なところを見ずに、いわば揚げ足をとるような発言に終始されるところが、泉田さんの人柄を感じ、それの積み重ねが、われわれとの今の状況に至らしめる要因につながったのかなと思う」とした。