モンゴルを代表する俳優で歌手、演出家のドグミド・ソソルバラム氏が団長を務めるモンゴルの率いるプロフェッショナル芸術家集団「ビルグーンオンダラガ歌舞団」の無料公演が8日、弥彦総合文化会館で開かれ、来場した700人余りは世界で活躍するビルグーンオンダラガ歌舞団のステージに魅せられた。
ビルグーンオンダラガ歌舞団は全国各地を回って来日公演中で、そのひとつとしてことし4月に弥彦モンゴル友好協会が発足し、モンゴル中央県エルデネ村と間もなく友好都市協定を結ぶ弥彦村で公演した。
ドグミド・ソソルバラム氏を団長に演奏はモンゴルの弦擦楽器、馬頭琴やベース馬頭琴、打楽器を演奏する男性5人組グループ「ドモグ」、女性の舞踊家のダシヤイチル・エンフゲレル氏が踊りを披露した。
ビルグーンオンダラガ歌舞団は公演ごとにメンバーを変更する。13年にブルガリアで開かれた世界民族芸能祭にモンゴル代表で「ドモグ」歌舞団の名前で出場、、グランプリを獲得。ドグミド・ソソルバラム氏は最優秀演出家としてMAESTRO(巨匠)の称号を授与された。
世界で活躍しているだけに、ステージは圧巻。司会や解説をはさまず、連動した照明も効果的で、全体を通して一貫した世界観を披露した。演奏はモンゴルの民族音楽をベースにしながらも、西洋のギターや太鼓も使い、現代的な曲想を持ち込んでいた。
ダシヤイチル・エンフゲレル氏は次々と衣装を変えて舞った。総合芸術といえる舞台に来場者は時間を忘れて見入っていた。冒頭、モンゴルのソドブジャムツ・フレルバータル特命全権大使は、モンゴルと日本は「北東アジアで最も親しい関係」であり、「たくさんモンゴルに来て交流、友好、親善してください」と願った。