株式会社諏訪田製作所(小林知行社長・三条市高安寺)は、1926年(大正15)から創業90周年を迎えたのを記念して、14日から20日まで同社で盆栽用鋏(はさみ)にスポットを当てた特別展示企画「SUWADA BONSAI WEEK(スワダ・ボンサイ・ウイーク)」を開催。同社が50年前から作り続ける盆栽用鋏と県内作家の盆栽をあわせて展示しており、18、19日はミニ盆栽作りのワークショップも行う。
同社は、「刃と刃をぴったり合わせて切る」ニッパー型刃物に特化した「SUWADA」のブランドで知られる。主力商品はニッパー型の高級つめ切りだが、90周年を機にさらに同社を知ってもらおうと「SUWADAの刃物は、爪切りだけじゃない。」のサブタイトルで、盆栽用鋏とその職人をクローズアップした。
会場の「SUWADA OPEN FACTORY」の入り口から盆栽作品が出迎える。展示ギャラリーでは、盆栽50点余りとさまざまな種類の盆栽用鋏約35点が並ぶ。黒の背景に浮き上がる緑が鮮やかな盆栽の中に、同展のために職人の小見仁志さんが、つめ切りの排材を使って手作りした「スクラップ盆栽」が並び、異質な迫力を放つ。工場の作業時間内なら、つめ切りとあわせて盆栽用鋏を作っている工程も見学できる。
盆栽の展示では、株式会社グリーンズグリーン、庭園の郷保内、畠園芸、ぼんさい屋ときの4社が協力し、作品を出展している。
また、18、19日の2日間、午前10時半と午後2時半の計4回、限定ワークショップ「ミニ盆栽づくり」を実施。ぼんさい屋ときの高橋星児さんを講師に、オリジナルミニ盆栽を仕上げる。料金は3,000円。各回、定員は10人で、約60分の予定。同社の盆栽鋏を使った剪定も体験できる。
「SUWADA BONSAI WEEK」は、入場無料。開館時間は、ファクトリーは午前10時10分から午後5時まで、ショップとギャラリーは午前10時から午後6時まで。限定ワークショップの申し込みや問い合わせは、同社(電話:0256-45-6111)へ。