弥彦の丘美術館は7月18日まで書道展「かなの美 三人展ー緑風に寄せて−」を開いており、かな書道を手掛ける県内3人の作家の作品を展示している。
新潟県美術展覧会委員で新潟県美術家連盟常務理事の樋口志保さん=新潟市中央区=7点、北日本書芸院総務で書芸白羊会常任理事の船久保棠苑さん=田上町=8点、書道香瓔会理事で日展会友の堀田一逕さん=新潟市東区=8点の計23点を作家ごとにまとめて展示している。
かな書道とあって、貼り交ぜ屏風や扇面、色の付いた紙や模様の描かれた紙と装いは多彩だ。樋口さん「ほととぎす」は扇面を貼り交ぜた作品で、今回の作品展のためにいちばん奥に展示することを想定して制作した作品だけに、その場所にしっくりと納まっている。
船久保さんは小品だが「いつまでか」が軸のデザインとあいまってシャープでシックな印象。堀田さんはふだんは一部しか見られない折帖「面影」を長さ3.5メートルに渡ってすべて広げて見せている。
26日は3人、7月3日は堀田さん、7月10日は樋口さんによる作品解説会を開く。いずれも午後2時から。同じ弥彦村内では、6月26日まで弥彦村総合コミュニティセンターで県内書道界の重鎮20人が出展する「ー弥彦で出会うー新潟現代の書展 Part III」の後期展が開かれており、あわせて鑑賞するのがお勧めだ。
弥彦の丘美術館は会期中は無休で、午前9時から午後4時半まで開館、入場は午後4時まで。入場料は高校生以上300円、小・中学生150円。また、「ー弥彦で出会うー新潟現代の書展 Part III」は入場料500円で、弥彦の丘美術館との共通券700円も用意している。