ことしで9年目となる8月7日から11日までの4泊5日で小学生が親元を離れて100kmを踏破する「寺子屋つばさ100km徒歩の旅」の保護者説明会が19日、三条市厚生福祉会館で開かれ、抽選で選ばれた100人の本人や家族が参加した。
三条市、燕市、弥彦村の4年生以上の小学生を対象に参加者を募集し、第4回まで燕三条青年会議所が主催し、第5回以降は燕三条青年会議所OBを中心に実行委員会を組織して行っている。
ことしは135人の参加申し込みがあった。抽選で110人の参加者を決め、この日の保護者説明会に出席してもらったもので、うち100人が出席。説明を聞いてから最終的に参加するかどうかを決め、次回7月10日の参加者保護者研修会で正式に申し込むが、過去最多だった昨年の77人をさらに上回って最大規模となるのは確実だ。
事業を子どもたちと直接、かかわって進めるのが学生スタッフ。ことしは新潟経営大、新潟大、県立大、医療福祉大、敬和学園大、国際情報大、新潟公務員法律専門学校から39人が務める。当初は66人が学生スタッフに登録して5月8日から毎週のように研修を受け、残った精鋭だ。さらにこの日から加わった長岡大の4人、学生スタッフ研修生として過去に100km徒歩の旅に参加した地元の中学生3人、高校生2人もサポートする。
ただ、ことしは定員80人で募集し、ひとりでも多くの子どもたちに体験してほしいと受け入れを増やすことにしたため、昨年まで学生スタッフが行ってカメラ撮影などを主な仕事とする広報課は外部に手配し、広報課に充てる学生スタッフの人員も隊列の運営に充てる。
保護者説明会では、事業趣旨説明、昨年の実施DVD上映、学生スタッフの研修の説明、学生スタッフが自己紹介と隊列の運営の説明などを行い、保護者の理解を求めた。
嘉瀬一洋会長は「地域の子どもたちを地域で育てる。スタッフが一丸となってやっていきたい」、坂井伸団長は「限界への挑戦であることは間違いない。そのことを理解を深めて本申し込みしてほしい」、燕三条青年会議所の相場健一郎理事長は「子どもたちを全力でサポートするので安心して子どもたちをあずけてほしい」と話した。