NPO法人ふれあいパーク久賀美と燕市長辰地区ホタルを守る会は18日夜、燕市国上、道の駅「国上」の日帰り温泉「てまりの湯」を集合場所に夕食と入浴付きの第14回ホタル観賞会を開き、例年になく多い70人が参加して幻想的な明滅するホタルの光を観賞した。
毎年恒例のホタル観賞会で、以前は道の駅「国上」のふれあいパーク久賀美で開いたが、昨年から「てまりの湯」に会場を移し、それまでの夕食に加えて入浴付きにしている。
道の駅「国上」のすぐ近くの沢にホタルの飛翔地がある。地元長辰地区のホタルを守る会がホタルのすみやすい環境整備を行っているが、ことしは雨が少なく沢の水が不足しているのか、ほとんどホタルが飛んでいない。
そこで急きょ、観賞地を変更。より海に近い国上地内の林道まで、マイクロバスで片道10分近くかけて移動して観賞した。ぱっと見た限りでも20匹以上のホタルが飛び交い、参加者は「すごーい!」と声を上げて驚いた。
ゲンジボタルが多かったが、例年はゲンジボタルのあとに現れるヘイケボタルもすでに飛翔を始めている。「てまりの湯」では事前に新潟県ホタル保護指導員がホタルの生態などについて指導を受けた。
たまたま飛んでいるホタルを捕まえることができ、じっくり観察。ゲンジボタルで、尻の発光器が2つあることからオスであることもわかった。子どもたちは明滅を繰り返すホタルの神秘的な光を興味津々で観察していた。