参院選が公示された22日、自民党農林部会長の小泉進次郎氏(35)が山形県に続いて本県入りし、午後から関川村、新潟市、南魚沼市の順に街頭演説会を開き、今回から選挙権年齢が18歳に引き下げられたのに伴ってとくに若い人に対して強くアピールした。
新潟市では新潟駅前万代口で街宣車の上に立った。翌23日にイギリスで欧州連合(EU)離脱の是非を問う国民投票が行われることを話して、今回の参院選も日本の大切な選挙だとした。
自民党農林部会長のこともあり、日本の農業が置かれている環境や農業政策など農業を中心に話し、「農業はわたしたちの生活の礎なんです。無関係な人はいない」。自民党政権になって農家に1年間で若い人が2万人入ってくるようになったとし、「それはすべての国民にとって大切な食の未来が守られること」と成果を強調した。
「もう人口が減るのを嘆くのはやめよう。そして新潟が誇る農業の魅力を最大限に潜在力を発揮していける、その体制を築いていこう」、総理や大臣が次々と変わるような「不安定な政治の状況をもう2度と産むことがないような、がっちりした基盤のなかで混迷する世界の政治の現場で日本は安定した政治経済を築いていくんだ。その思い出これからも頑張る」と約束した。
冒頭で小泉氏は、18歳、19歳が参加する初めての選挙になったとし、演説が終わったあとも女子高生を見つけると再び自らマイクを握り、「18歳?。18歳ですよ。こういう18歳の子が学生服を着ながら街頭演説に聞きに来てくれた。そしてこの子があしたから投票できる」、「18歳のみんなが厳しく、ちゃんと見ているってことを忘れないで7月10日まで頑張るからね。本当にありがとう。うれしいですね」と新たに選挙権が与えられた世代に訴えた。
歩道では数百人が小泉氏の登場を待ったが、小泉氏の演説が始まるとどんどん見物客で膨れ上がっていた。小泉氏が手を振る視線の先で「キャー!」と声を上げて飛び跳ねて喜ぶ女性も。選挙年齢引き下げについて話す小泉氏には「そらかね」と初耳の人もいた。