安倍晋三首相が29日、参院選新潟選挙区に立候補している自民現職の中原八一氏(57)の応援で18日に続いて2回目の新潟県入りし、県央地域でも前回の三条市役所前に続いて燕市・イオン県央店前で午前11時過ぎから街頭演説を行い、千人を大きく超える支持者らが集まった。
安倍首相は、鈴木力燕市長、桜井甚一県議、塚田一郎参院議員、中原氏に続いてマイクを握り、中原氏のこれまでの活躍を紹介したあと、「この選挙の最大の争点は経済改革」として、イギリスのEU離脱にふれて、「もちろん中小企業に悪い影響がないようにわれわれはあらゆる政策を総動員していくことを約束する」としたほか、これまでのアベノミクスの成果、雇用環境の改善などを示した。
地元ネタでは、「燕は食器の生産地でもある。あのまろやかな泡をつくるビアカップ、わたしも持ってる。ちょっと高かったです。「そういうものをどんどん買って帰ってもらう。例えばおいしいお米のつば九郎米。世界ブランドにして。きんぴら団子ってのもあるんですか?」と笑わせた。
安倍政権で保育士の給与アップを実現、民主党政権の2倍半のスピードで受け皿を増やしているのに対し、民主党政権では逆に給料が下がったのに、今度は民進党が給与アップを訴えているとし、「気をつけよう、甘い言葉と民進党」と批判し、「前進か後退か」と正しい選択を求めた。
堀勝重燕市議の音頭でガンバローコールのあと、集まった支持者らと恒例のハイタッチ。燕市吉田地区から訪れた40歳代の女性は、先の三条市役所前での安倍首相の街頭演説にも行き、生で安倍首相を見たのはこれが3回目。「安倍首相は今まで見たなかでいちばん疲れていたようだった」と全国行脚する安倍首相を気遣い、「今の政策を曲げないでこのまま続けていってほしい」と話した。
このあと午後0時40分からウオロク新津店前、2時15分から村上市役所前、4時15分から本町市場の日程で街頭演説に向かった。