東日本では珍しいハナハス(花蓮)の鉢植えを生産販売をする燕市佐渡山、フラワー華蓮(かれん)=加藤正人さん経営=では、盛夏に向かって栽培する約80品種のハナハスが次々と咲いている。
ハスの花というと、県内ではレンコン畑や公園の池、盆市で売られているピンク色と白の大き目の花を見る程度だが、品種は300以上ある。
フラワー華蓮の畑には、80品種約2,000鉢のハナハスが育つ。ビニールハウスでは、例年より1週間ほど早く5月20日に開花。屋外では6月に入ってから早咲きの品種から中品種が、ピンクや白、一重咲きや八重咲きなどの花を開いており、9月いっぱいまで順番に花を開く。
加藤正人さん(55)は以前、JAに勤めて葬祭関係の仕事をしていてハナハスを知り、2006年から趣味として栽培を始めた。ハスは300品種もあるのに、知り合いのベテランの花屋の店主に聞くと「数種類くらい」との答え。花に詳しいプロでも知らないのだから、ハナハスについては誰も知らないのだろうと考えた。
そこに仕事の可能性を見いだし、11年にJAを退職して翌12年に本格的なハナハスの生産販売を開始した。友人のアドバイスなどからインターネットを使った通信販売をメーンにし、北海道から沖縄まで全国から注文が来るようになった。今では、鉢植えのほか、切り花、食用の巻葉や料理の皿などの用途でハスの葉の需要も増えているという。
また、さらにハナハスのことを知ってほしいと7月に、フラワー華蓮で初めて燕三条「畑の朝カフェ」(有料)を開催する。朝カフェの申し込みは6月30日午後5時まで燕三条ブランド推進室(電話:0256-36-4123)またはホームページ上(https://asa-cafe.jp/)で受け付けており、定員を上回ったら抽選になる。