真宗大谷派三条教区教化委員会は、9日午後1時半から三条別院本堂で第22回全戦争犠牲者追弔法会を開き、法要のあと愛知県の大東仁氏を講師に「戦争は罪悪であるー反戦僧侶 竹中彰元の叛骨ー」を講題に講話を聞く。
講話は午後2時半から4時まで。講師の大東氏は、1965年愛知県生まれで、真宗大谷派圓光寺住職、真宗大谷派名古屋教区教化センター研究員、大阪経済法科大学アジア研究所客員研究員。第二次大戦中も反戦を訴え続けた真宗大谷派の僧侶、竹中彰元(1867-1945)の研究でもあり、2008年に著書『戦争は罪悪である―反戦僧侶・竹中彰元の叛骨』(風媒社)が出版されている。
多くの宗派や僧侶がそうだったように、真宗大谷派も太平洋戦争に加担した歴史がある。釈迦(しゃか)の根本的な教義に「殺すな」とあるにもかかわらず、率先して戦争に送り出した。そんななか、竹中彰元は岐阜県垂井町の明泉寺で住職を務めながら勇気をもって戦争反対を訴え続けた。大東氏の研究を通じて竹中彰元の生き方に学ぶ。
毎年、全戦争犠牲者追弔法会を行っており、全世界の戦争によるあらゆる犠牲者のいたみをしのび、未来に向かって非戦を誓うとともに平和と平等な国土を願う。誰でも無料で聴講できる。問い合わせは真宗大谷派三条教務所(電話:0256-33-2805)の担当、藤波さんへ。