田上町の「あじさいまつり」の会期にあわせて6月19日から7月20日まで湯田上温泉周辺を会場に開かれている「湯のまち巡り〜軒先アートギャラリー〜」は、2、3日に集中して旧温泉街などを舞台にイベントが行われている。
2日は曇りがちながら三条でこの夏最高の34.6度を記録する猛烈な暑さとなった。田上町コミュニティセンターを拠点に22の展示会場に約50個人・団体が出展。ふだんは人影がほとんどない旧温泉街を切れ目なく見学客が訪れた。
人気は華蔵院(けぞういん)を会場にした茶会。15年ほど前から空き寺になっていた尼寺で、今回も2、3日のいずれも午前10時から午後3時まで開かれており、寺の茶室で湯田上温泉旅館協同組合女将会のおかみが提供する抹茶と菓子を500円で味わえる。
2日は昼までに60人以上が参加した。茶室の外には美しいコケが広がり、その上に白いナツツバキの花が落ち、空き寺なのにそこは異空間。まるで時間が止まったかのような世界のなかで日常を忘れてゆったりと過ごしていた。
加茂市の新潟経営大学と新潟中央短期大学はコラボレーションして2、3日とイベント「恋する七夕アート」を行っている。2日の夜は田上町コミュニティセンターを発着点に「AKARIBA(あかりば) 湯めぐり散策」。約60人が参加してランタンを手に照明で装飾された旧温泉街の道路などを歩いた。
直前ににわか雨も降って夜はぐっと過ごしやすくなった。浴衣での参加も多く、昭和の旧温泉街を想像しながら夕涼みがてらに夜の町あるきを楽しんでいた。