三条市は6日夜、大雨により土砂災害発生の危険が高まったことから災害対策本部を設置し、一時は市内の5,243世帯を対象に避難準備情報を発令。午後10時20分にすべての避難準備情報を解除した。
午後2時過ぎから雨が降り始め、1時間当たりの降水量は午後6時までの1時間に16.0ミリ、7時19.0ミリ、8時12.0ミリをそれぞれ観測し、午後8時までの6時間の累計降水量は56.0ミリに達した。
午後6時に土砂災害に係る非常配備基準超過が確認され、警戒体制の第1次配備開始。6時45分に土砂災害の発生する危険が高い大雨警報が発表されたことから、7時半に第3次配備に移り、国定勇人市長を本部長とする災害対策本部を設置し、山手の市内7地区に避難準備情報を発令した。
あわせて避難準備情報発令地区の井栗支部、本成寺支部、大崎支部、栄支部、下田支部をそれぞれ設置。午後9時までに下田地区の大浦小学校に5人が避難した。
短時間に強い雨が降り、西本成寺マルイ付近の道路や直江町3付近の調整池越水のため道路冠水、第二産業道路など市内の数カ所で道路が冠水した。桜木町地内の排水路があふれて付近の民家が床下浸水する被害があったが、避難準備情報を解除した午後10時20分までに人的被害の報告はなかった。